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江戸の銭勘定  新刊

江戸の銭勘定

庶民や武士が江戸で生きるのにはいくらほどお金が必要だったのか? 江戸っ子たちの意外な暮し方を読み解く。

著者 山本 博文
ジャンル 新書 > 歴史新書
シリーズ 歴史 > 歴史新書
出版年月日 2017/01/12
ISBN 9784800311016
判型・ページ数 新書・224ページ
定価 本体950円+税
  • 内容紹介
  • 目次

 

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時代小説などを読んでいると、江戸では衣・食・住など基本的な生活には、
どれくらいかかったのだろうか、と思うことがよくある。
また江戸に生活する武士から庶民までは、どれくらいの収入が
あったのだろうかというマネー事情も疑問に感じる。
本書は現代では高級な「江戸前鮨」「天麩羅」「鰻の蒲焼き」など
の飲食の値段や、「吉原」で遊ぶのには、当時どれくらいの値段で、
現在だとそれはいくらなのか?など現在との物価の違いを知るマネー読本。

はじめに 

第一章 武士も庶民も楽しんだ江戸の生活の銭勘定 

◇江戸のお金の基礎知識
◇武士の生活の基礎知識 
◇江戸の庶民の生活基礎知識 

●裏長屋の店賃 ◎一カ月千文 1DKの手狭だが、家賃は安い 
●入浴料 ◎八文 武士も町人も一緒に入った裸の付き合い
●髪結い ◎二十四文 床屋は朝から大忙しだった 
●行灯油一合 ◎四十一文 明るくない上に贅沢とされた照明 
●炭一俵 ◎銀四匁 煮炊きや火鉢に入れる炭は庶民には高値
●麻裏草履一足 ◎二百五十文 ピンキリだった足下のおしゃれ 
●瓦版一枚 ◎四文 江戸っ子の新聞、もしくは写真週刊誌 
●子どもの絵本 ◎六文 庶民も遊女も娯楽に本を読んでいた 
●医者の往診 ◎金一分 医は仁術ではなく算術だった 
●朝鮮人参一両目 ◎一両 庶民には手が出せない万能の妙薬 
●蕎麦屋の風邪薬 ◎十六文 薬の行商も多く庶民は売薬に頼った 
●全身按摩 ◎四十八文 幕府公認の高利貸しもするマッサージ師 
●駕籠で日本橋?吉原 ◎金二朱 時代劇で見るが庶民は乗れない 
●江戸?大坂の飛脚 ◎銀一匁 江戸?大坂を最短三日で配達 
●冷水一椀 ◎四文 夏には「ひやっこい」水売りも繁盛した 
●手習い塾の月謝 ◎二百文 庶民の子は読み・書き・算盤を学んだ 
●富くじ一枚 ◎銀七匁二分 庶民は数人で金を出し合い夢を買った 
●質の利息◎ 月百文に四文 庶民が利用する金融は高利が多い 



第二章「ファストフード」が繁盛し「食道楽」を楽しむ江戸の町 

◇江戸の食の基礎知識 

●奈良茶飯一人前 ◎銀五分 奈良の郷土食「茶飯」が江戸で大受け 
●握りすし一貫 ◎四文 江戸のファストフードの代表握りずし 
●マグロ一尾 ◎二百文 捨てられる運命だったマグロ 
●鰻丼一杯 ◎六十四文 屋台の鰻は安いがまずかった 
●蕎麦一杯 ◎十六文 早い、安いで江戸っ子の大好物 
●天ぷら一串 ◎四文 屋台ではじまった天ぷらが高級料理化 
●茶代 ◎六文 看板娘に会いたさに男たちが通い詰めた
●甘酒一杯 ◎八文 甘味を求めて夏でも熱い甘酒を飲んだ 
●米一升六合 ◎百文 毎日大量に消費され、米価は常に変動した 
●白砂糖一斤 ◎百八十文 高価な砂糖を国産化して値下げに成功 
●鰹一尾 ◎二百五十文 高値の初鰹も待てば安くなる 
●鯛一尾 ◎金一分 祝膳に欠かせないが、高価な魚だった 
●塩鰯一尾 ◎八文 決して安くなかった下魚 
●玉子一個 ◎二十文 現代では物価の優等生の玉子も高級品 
●酒一升 ◎二百五十文 酒の本場から年に百万樽も送られる 
●食べ物なんでも ◎四文 四文屋は百円均一ショップの元祖か 
●焼き芋 ◎四文 焼き芋売りは木戸番が許された副業 
●獣肉鍋 ◎五十文 幕府の御典医頭も薦めるジビエ料理 
●納豆一椀 ◎四文 朝食の定番は炊きたての飯に納豆汁 
●豆腐一丁 ◎五十六文 人気食材はちょっと高め 
●なす十個 ◎五文 地産地消していた江戸の野菜 
●タクアン漬け一本 ◎十五文 米の精米で出た糠を利用 
●ペリーの接待料 ◎二千両 ペリー饗応の高級料理は大不評 
コラム 江戸患いの被害 



第三章 趣味や遊びに金を惜しまぬ「粋」な男 

◇江戸の遊びの基礎知識 

●花魁の揚げ代 ◎一両二分 床をともにするまでに大金が必要 
●夜鷹 ◎二十四文 安い娼婦はリスクも覚悟 
●隅田川の花火一発 ◎金一分 一瞬の夜空の華に大金をかける 
●歌舞伎の大向う ◎十文 芝居好きは安い「大向う」で観る 
●相撲 ◎銀三匁 相撲は数千人の客が入った大興行 
●軽業の見世物 ◎十八文 あらゆるものが見世物になった 
●刻み煙草五匁 ◎十文 米より高価で生産量が増す 
●金魚一尾 ◎五両 将軍や大名に愛でられた高価な愛玩魚 
●高級茶漬け一杯 ◎三分 上級武士や豪商のサロン高級料亭 
●吉原借り切り ◎千両 豪商のバカ遊びも「粋」とされた 
●一カ月の昼食代 ◎百両 派手な遊びをした高利貸し 
●白粉一袋 ◎五十文 上方では濃く江戸では薄化粧か素顔 
●旅籠代 ◎二百文 楽しくも危険であり、金もかかった旅 
●川越え賃股下 ◎四十八文 自分では渡れない厄介な川越え 
●川崎宿の飯盛女 ◎四百文 街道の宿場は色町と化していた 
コラム 僧だけでなく女性も遊んだ陰間茶屋 



第四章 江戸のリサイクルと銭勘定 

◇江戸のリサイクルの基礎知識 

●献残屋 将軍や大名に献上された品を捌く商人がいた 
●古着 古着は恥ずかしいものではなかった 
●古紙の再生 古紙は漉き直して再利用 
●盂蘭盆の供物 流れ着いたお供えを漬け物にして売る機転 
●なんでもリサイクル あらゆるもので無駄をなくした江戸の知恵 


第五章 金が絡んだ江戸のトラブル 

●不倫の示談金はどれくらいだったか? 
●高くついた離婚の慰謝料 
●鼠小僧はどれくらい盗んだか? 
●江戸城の御金蔵を破った藤十郎と富蔵 
●田沼意次の全蓄財を没収した松平定信 
●盗み金を十両以下にして命を救う 

参考文献 

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