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改訂新版 敗者から見た関が原合戦

改訂新版 敗者から見た関が原合戦

〝薄氷の勝利〟だった家康・東軍! 現地遺構が語る三成・西軍必勝の大軍事作戦とは!?

著者 三池 純正
ジャンル 新書 > 歴史新書y
シリーズ 歴史 > 歴史新書
出版年月日 2016/10/05
ISBN 9784800310699
判型・ページ数 新書・272ページ
定価 本体950円+税
  • 内容紹介
  • 目次

 

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〝薄氷の勝利〟だった家康・東軍!
現地遺構が語る三成・西軍必勝の大軍事作戦とは!?

◎三成は「合戦上手」だった
◎西軍総帥は毛利輝元
◎隠し玉は「土塁の防衛ライン」

三成の本陣であった笹尾山を訪ね、そこから松尾山を見たときに著者が感じた、
三成の無念の思い、痕跡もなくなるほど無残に破壊された佐和山城跡の衝撃。
そこには、勝者の歴史から葬り去られた、もう一つの敗者の歴史が存在していた。


三池純正(みいけ・よしまさ)
1951福岡県生まれ。歴史研究家・作家。主な著書に『真説・川中島合戦――
封印された戦国最大の白兵戦』『守りの名将・上杉景勝の戦歴』(いずれも洋泉社・新書y)、
『九州戦国史と立花宗茂』『改訂新版 智謀の一族 真田三代』いずれも洋泉社・歴史新書y)、
『大坂の陣 秀頼七将の実像』(洋泉社・歴史新書)、
『義に生きたもう一人の武将 石田三成』(宮帯出版社)などがある。

序章 敗軍の将・石田三成の通説的解釈は間違い

1 西軍大将は知将・三成だった
刑場の露と消える/不可思議な光景/首謀者は誰か?/
毛利・島津・上杉の弁明/罪をフレームアップされた三成

2 西軍敗北は三成の作戦の失敗ではなかった
西軍の「鶴翼の陣」/関ケ原がまったく見えない場所/
毛利、長宗我部の布陣の真相/山城・松尾山がもつ重要な意味/北国街道に延びる謎の土塁

3 実は「合戦上手」だった三成
三成の人物像への誤解/戦下手だった三成?/忍城水攻めの失敗の原因/
秀吉が決めた既定の作戦/朝鮮出兵のわかりやすいエピソード/
戦線の縮小を訴える三成/高度な政治手腕を発揮した三成

第一章 豊臣秀吉の不安と家康の野望

1 死の前に準備していた秀吉の「家康包囲網」
豊臣政権の二つの選択肢/異常ともいえる秀吉の警戒心/
長久手の局地戦、敗北を引きずる秀吉/
将軍への布石を打っていた家康/徳川家康「包囲網」の形成

2 家康の前に立ちはだかる三成・前田利家
人生最後のチャンス/秀吉の死と朝鮮撤兵/秀吉の遺訓を無視した家康/
家康を警戒していた三成/三成襲撃に怯える家康/大坂の石田屋敷の茶会/
秀吉の盟友前田利家と家康/家康の最大の政敵・利家死す

3 三成の追放と「反石田陣営」の形成
三成襲撃計画と蔚山城籠城戦/豊臣系大名による反石田陣営の形成/
奉行を追われた三成/三成襲撃の本当の理由/家康、伏見城に入る/
佐和山を偵察させた家康/家康、大坂城に入る/北政所の真意は通説どおりか?/
西軍に心を寄せていた北政所/三成、利家と同じ思い/政敵を次々に追い落とす家康

4 東北会津から家康を牽制する上杉景勝
家康に屈服しない有力大名・上杉氏/上杉景勝の不穏な動き?/
上洛命令を無視/上杉征伐に反対した奉行たち/領国整備に本腰を入れていた景勝

第二章 三成挙兵と全国諸大名の動向

1 西軍総帥は中国の大大名・毛利輝元
石田三成、家康打倒の兵を挙げる/共同戦線を結んでいた上杉・佐竹/
三成単独の家康討滅計画/家康を討つ千載一遇のチャンス/
佐和山城の秘密軍議/毛利輝元はなぜ西軍総帥を受け入れたのか?/
毛利家がもてあましていた吉川広家

2 豊臣秀頼への忠誠と豊臣系大名の離反
西軍の「宣戦布告」/予想を超えた事態/伏見城玉砕は望んでいなかった/
打ち砕かれた家康のもくろみ/「小山評定」での家康の読み


第三章 東軍動く、戦いの焦点は岐阜・大垣城攻防へ

1 決戦前の家康の諸方面への根回しと演出
不安定な東北・関東の情勢/家康の伊達政宗への大盤振る舞い/
緒戦優位に立つ西軍/書状を書きまくった家康/
東軍の最前線は清洲城/苛立つ福島正則/家康の絶妙なまでの演出

2 西軍・岐阜城の陥落と家康着陣す
岐阜城総攻撃の決定/岐阜城の救援に失敗した西軍/家康ついに動く/
景勝も先が読めなかった/家康を江戸にくぎ付けにしたかった三成/
家康が築いた大規模な「上杉包囲網」/毛利家への布石/
決戦に遅参した徳川本軍/東軍、大垣城の北西に布陣/家康、美濃赤坂に着陣


第四章 西軍布陣をめぐる多くの謎を検証する

1 家康は西軍の関ケ原への移動をなぜ見過ごしたのか
三成の戦況分析/大坂城から動こうとはしない毛利輝元/
秀頼、毛利をめぐる三成の苦悩/膠着状態にあった両軍/
西軍の島津義弘は夜襲を主張したのか?/
西軍の移動を見逃した家康/多忙の家康に届いた敵の「密書」/
敵の裏をかき牧田道を通った西軍

2 毛利勢はなぜ南宮山一帯に布陣したのか?
毛利・長宗我部軍の布陣地の意味/合戦がまったく見えない場所/
烽火は果たして機能したのか?/不可解な長宗我部隊への対応/
毛利隊、高山への布陣の理由/毛利布陣と南宮大社の関係/アジールにも似た安全な場所

第五章 小早川秀秋の動静と三成の「一大作戦」

1 秀秋が布陣した松尾山城の戦略的意味とは?
小早川秀秋の不可解な動き/家康に接近する秀秋/
秀秋は佐和山城の近くで何をしていたのか?/
合戦前日になっても家康に疑われていた秀秋/
松尾山城は、なぜ立派なのか?/
松尾山城と豊臣秀頼/三成が描く勝利のストーリー/
松尾山城は「中山道防衛ライン」の要/三成の計画を狂わせた小早川秀秋 

2 西軍・必勝の隠し玉は「土塁の防衛ライン」
三成が打った次の一手/「聖戦」を意識した陣地/北国街道を遮断する/
鉄壁の塁壁ライン/毛利の出馬なくしても勝てる作戦/
山中村に残る謎の文書/東軍
の小早川抱き込み工作/西軍の小早川抱き込み工作


第六章 息を呑む決戦・関ケ原合戦

1 秀秋も裏切りのタイミングを逸しかけた西軍大善戦!
決戦直前、東西両軍の戦力/【午前八時ごろ】関ケ原合戦開始──井伊直政の意地/
【午前十時ごろ】防御線を突破できない東軍/
【午前十一時ごろ】唯一の勝機に賭けた三成、家康/
【午後〇時ごろ】小早川隊、西軍大谷隊へ突進す/
実は、西軍攻撃のタイミングを見ていた小早川隊/
立派な陣城だった脇坂隊の陣地/脇坂・朽木・小川・赤座隊と事前謀議をしていた秀秋/
【午後一時】島津隊動かず!/【午後二時以降】西軍崩壊──島津隊、敵中突破!/
家康を最後まで苦しめた知将・三成

2 佐和山城落城と毛利輝元・豊臣秀頼の処遇
三成の本拠地・佐和山城総攻撃/佐和山城炎上/三成捕縛される/
太閤秀吉の恩に報じた三成/大坂城の輝元、秀頼への配慮/
大坂城の無血開城/吉川広家の誤算/島津の粘り強い外交の勝利


終章 歴史に埋もれた知将・三成の実像

1 三成を「大悪人」に仕立てた家康の本心
秀忠遅参の影響/事実上は秀頼の筆頭家老/三成だけを罰した家康の真意/
秀吉側近の地位に奢ることのなかった三成

2 名僧沢庵を魅了した三成の人柄
知られざるエピソード/三成を終生慕った沢庵

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