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増補新版 戦国合戦の舞台裏

増補新版 戦国合戦の舞台裏

先陣はクジ引きで、雑談は禁止、糞尿の処理 は? 出陣の合図は? 知られざる将兵たち の戦場での日常生活を解明した貴重な一冊!

著者 盛本昌広
ジャンル 新書 > 歴史新書y
シリーズ 歴史 > 歴史新書
出版年月日 2016/09/05
ISBN 9784800310392
判型・ページ数 新書・240ページ
定価 本体950円+税
  • 内容紹介
  • 目次

 

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戦場の喧騒や将兵の息遣いまでが
聞こえてくる!

◎先陣はくじ引で決める!
◎陣地内での雑談は禁止!
◎糞尿の処理はどうしたのか?
◎敗北した後の注意点とは?

【書き下ろし増補のテーマ】
合戦の後方支援と「陣取」

盛本昌広(もりもと・まさひろ)
1958年横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。東京都立大学
大学院修士課程修了。現在、歴史研究家。専攻は日本中世・近世
史。主な著書に『日本中世の贈与と負担』(校倉書房)、『中世南関
東の港湾都市と流通』『中近世の山野河海と資源管理』(いずれも岩
田書院)、『松平家忠日記』(角川選書)、『贈答と宴会の中世』(吉川
弘文館)、『草と木が語る日本の中世』(岩波書店)、『本能寺の変―史
実の再検証』(東京堂出版)、『軍需物資から見た戦国合戦』(洋泉社・
新書y)、『境界争いと戦国諜報戦』(洋泉社・歴史新書y)などがある。

はじめに

【第一章】いざ敵地に出陣す!

一 徹底していた情報伝達システム 

法螺貝の大きな音  一揆の動員を知らせる鐘  醍醐寺に鳴り響く鐘  
変事を知らせる手段  北条氏邦が出した掟  注進状の到来
複数の注進状  信長による武田攻めの情報  半手の者からの情報収集

二 出陣の「陣触」で軍備を早急に整える 

出陣の決断  陣触のやり方  北条氏と陣触の伝達  着到の実行
軍備の内容と「着到定書」  出陣に用意する物  
まさかり一丁持参せよ  百姓の出陣  百姓の徴兵検査

【第二章】意外とままならぬ進軍

一 勝手な陣取は禁止 

東海道の進軍ルート  本陣の起源  東海道の古刹  秀吉の陣取禁令  
信長の陣取禁令  吉田兼見の日記  織田信孝の陣取禁令
本能寺と陣取  費用と取次の活動  家の前に垣を用意

二 軍道を作り、河を渡る 

信長・信忠による道の整備  秀吉の「道作法度」  利根川の渡河 
瀬踏みによる渡河  台風・洪水・大雨  太田道灌の逸話  
雪解け水による増水  謙信と氏政書状  戦国以前の舟橋  
利根川の舟橋計画  川の水量が少ない冬

【第三章】兵粮・軍需物資の補給・確保

一 小荷駄の重要な役割を検証する 

兵粮は自己負担?  人と馬がセット  小荷駄隊と退却  掠奪される小荷駄  
道は念を入れて補強  急ぎの進軍には腰兵粮  船による兵粮の大量輸送
上乗りによる安全確保  商人を集め兵粮を購入  治安の悪化で陣が崩壊  
敵地からの商人も

二 敵地で苅田し兵粮を確保 

信長による兵粮の計画的配置  苅田した兵粮を配分する  苅田と敵の反撃
『信長公記』に見える麦苗薙  麦苗薙で補給を絶つ  
麦の収穫期を狙った出陣  麦秋の出陣の意味  城を包囲し打散らす  
麦を散らかす  破壊し、くろつちにする  田畠の七尺返し 
鍬や鋤を用意する  馬の飼料は掠奪

【第四章】陣地内での生活は規則正しく

一 勝手な振る舞いは厳禁 

高声と雑談の禁止  血気盛んな兵卒  他備への入り込みの禁止 
陣立書の成立  喧嘩と陣取の統制  城や陣の警固に時間を統制 
労働時間と開門・閉門時間の関係

二 陣中は生活の場でもある 

全軍が協力して  緊張感を削ぐもの  排泄物の処理と衛生観念 
陣中見舞の意味  寺社による縁起物の品  実用的な見舞の品

【第五章】対陣と防御、そして決戦

一 陣地・陣城・付城の使い分け法 

詰め将棋の感覚  秀吉が得意とした戦術  防御目的で陣城に籠もる

二 本陣と前線との情報伝達法 

くじ引きによる先手の決定  魚鱗と鶴翼の陣とは?  太鼓を打ちながら攻める

【第六章】退陣の作法と後始末 

一 勝った場合、勝負がつかなかった場合 

退却時の人質交換  講和成立なら付城は破却  自落し城に放火 
勝手な陣払の禁止

二 敗北し敗走した場合 

戦って退く  明智光秀と落武者狩り  一揆で退路を断つ  隙が明く

【付論】合戦の後方支援と「陣取」

街道沿いに展開する「陣」とは?  陣取を正当化する「宿札」  
「札」を打つ・立てる習俗  陣取を拒否する力  三好氏が出した陣
取禁令  信長の本能寺「寄宿」の意味とは?  
北条氏の陣取禁令の特徴  北武蔵と北関東への中継地

参考文献 
あとがき 
増補新版 あとがき 

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