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最後の戦国合戦「小田原の陣」

城郭研究の視点から、両者の戦略を分析した異色の合戦論!合戦の勝敗を分けた北条氏領民・国衆の選択とは?

著者 中田 正光
ジャンル 新書 > 歴史新書y
シリーズ 歴史 > 歴史新書
出版年月日 2016/05/07
ISBN 9784800309549
判型・ページ数 新書・208ページ
定価 本体950円+税
  • 内容紹介
  • 目次

 

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戦って負けた氏政・氏直
戦わずして勝利した秀吉
・城郭研究の視点から、両者の戦略を分析した異色の合戦論!
・合戦の勝敗を分けた北条氏領民・国衆の選択とは?

◎世の中の常識
天下取りの趨勢を読めない北条氏政・氏直親子は、
秀吉軍の関東襲来に備え、領国全土に籠城戦を命令した。
小田原城は、以前に上杉謙信や武田信玄の包囲戦にも耐えたことから、
彼らには過信があった。二二万の大軍の前に、
事実上、戦わずにして滅亡してしまった。

◎本書の核心
北条氏領国の城郭は、惣構(外郭)がかなり広い。それには理由があった。

領民・国衆との良好な関係を追及した同氏は、いざという時には、
彼らを惣構の中に入れて保護した。一見、当り前な政策が、
かえって自らの首を絞める「敗北への道」だった。

【著者紹介】
中田正光 なかだ・まさみつ
一九四六年三重県生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒業。
城郭研究家。NPO法人 滝山城跡群・自然と歴史を守る会理事。
四〇年以上にわたり全国の中世城郭址を実地調査し、高い評価を得ている。
武田氏、北条氏の城郭研究で知られている。主な著書に『埼玉の古城址』
『秩父路の古城址』(いずれも有峰書店新社)、『戦国武田の城』(洋泉社)、
『よみがえる滝山城』『滝山城戦国絵図』『戦国の城は民衆の危機を救った』
(いずれも揺籃社)、『村人の城・戦国大名の城』『伊達政宗の戦闘部隊』
(いずれも洋泉社・歴史新書y)などがある。

はじめに──秀吉の「惣無事」と北条氏最後の戦い  

序章 小田原北条氏と秀吉の関白就任  
北条五代の足跡/秀吉が官位にこだわった理由/公権力を手にした秀吉

第一部 秀吉との駆け引き

第一章 秀吉の天下統一と関東・奥羽「惣無事」  
秀吉による「関東惣無事の儀」/民衆への武装解除の呼びかけ/
関東・奥両国惣無事の儀/聚楽第行幸に隠された意図/
地位逆転をねらった演出/秀吉への服従を誓わせる/豊臣姓の下賜と官位による序列化

第二章 臨戦態勢の強化と「城の民衆化」  
拡大化する城郭/武器の量産/妻子の避難/山の神と避難場所/
緊急避難場所としての曲輪/食糧の確保/秀吉の干殺しに備える/
民衆動員計画/民衆に頼った防衛戦


第二部 臣従か対決か

第三章 秀吉の上洛要請と北条氏の迷い  
氏政・氏直への上洛・出仕要請/上洛への迷い/上洛の受け入れ/氏規の上洛・出仕

第四章 名胡桃城事件と秀吉の「宣戦布告」  
徳川・北条同盟/沼田をめぐる問題/北条の沼田領へのこだわり/
秀吉の沼田領裁定/沼田領引き渡し/利根川端に集結した北条勢/
秀吉の軍事行動の意味/名胡桃城事件/秀吉の宣戦布告/氏直の弁解/
中山の書付/名胡桃城をめぐる齟齬/小田原征伐の原因


第三部 城郭をめぐる民衆の戦い

第五章 生き残りをかけた民衆の選択
戦渦の中の寺社/禁制を獲得する民衆/底倉村・大平台村の民衆/
寺への避難に奔走する民衆/禁制獲得費用/城内の寺へ避難

第六章 戦力を小田原に集中させる北条氏  
武蔵松山城の民衆/ならず者も戦闘員に/岩槻城の民衆/
領主と民衆の相互依存/忍城の民衆/攻め手による民衆の動員/
戦場の商人/戦場の遊女


第四部 「劇場化」する天下人の戦い

第七章 圧倒的な物量と「干殺し」作戦  
小田原城包囲/兵糧獲得戦/陥落する北条の城/氏邦の鉢形城/
氏照の八王子城/演出された八王子城の落城/氏規の韮山城/忍城水攻め

第八章 石垣山城の出現と小田原城内の動揺  
政宗、石垣山へ/石垣山一夜城/政宗を驚愕させた「一夜城」/
石垣山城を歩く/天下人の威容を示す城/聚楽第の出先機関/
小田原城内の動揺/外様城主への呼びかけ

終章 「自力・自治」の敗北と「惣無事」の勝利  
北条氏滅亡の意義/民衆と天下人/「惣無事」における秀吉の思惑

おわりに──北条氏の城はなぜ優れているのか

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