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卑弥呼と天皇制

卑弥呼と天皇制

世界史的な視点から卑弥呼の役割を評価する。近代天皇制 にも繋がる「世襲王制」確立の壮大なドラマ。

著者 小路田 泰直
ジャンル 新書 > 歴史新書y
シリーズ 歴史 > 歴史新書
出版年月日 2014/08/07
ISBN 9784800304742
判型・ページ数 新書・192ページ
定価 本体950円+税
  • 内容紹介
  • 目次

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「世襲王制」確立の壮大なドラマ
「記紀」を史料として活用し、世界史的な視点から
卑弥呼が果した役割を評価する!!

◎世の中の常識
日本古代史の研究には、政治的な意図をもって編纂された
『古事記』『日本書紀』を無視すべしとの暗黙の了解があ
る。そのため、神武天皇は存在しないし、卑弥呼は「鬼道」
につかえるシャーマンだった。

◎本書の核心
卑弥呼は、日本列島初の「統一国家」形成の立役者ではな
かった。すでに列島には統一国家があり、世界史的な視点
に立てば、彼女は列島の古代史を終焉させた主人公だった。
自然崇拝を否定し、始祖崇拝を基本とする「世襲王制」へ
の第一歩を踏み出した重要人物だった。

小路田泰直 (こじた・やすなお)
1954年神戸市生まれ。京都大学文学部卒業。現在、奈
良女子大学文学部教授。専攻は日本近代史。時代を超えた
国家形成史に研究の幅を拡げている。主な著書に『日本近
代都市史研究序説』『日本史の思想――アジア主義と日本
主義の相克』(いずれも柏書房)、『憲政の常道――天皇の国
の民主主義』(青木書店)、『国民<喪失>の近代』(吉川弘
文館)、『「邪馬台国」と日本人』(平凡社新書)、『邪馬台国
と「鉄の道」』(洋泉社歴史新書y)、『神々の革命――『古事
記』を深層から読み直す』(かもがわ出版)などがある。

 

 

はじめに

【序章】未知なる領域への挑戦
一つの質問/暗黙の取り決め/敗戦国の歴史学/邪馬台国
論争の再整理

第Ⅰ部 邪馬台国の時代とは何か?

【第一章】邪馬台国論争と畿内説

原点に帰る/論争の概要/笠井新也説(日本海経由説)の
登場とその黙殺/畿内説の優  位

【第二章】吉野ケ里遺跡は狗奴国か?
 
広大な遺跡/熊国の中心地・狗奴国/「建国神話」と鉄・
硫黄の交易/二つの大国、狗奴国と邪馬台国

【第三章】卑弥呼と祖先崇拝の時代
 
邪馬台国成立の意義/「鬼道に事え」る者とは?/箸墓が
つくられたわけ/自然崇拝から祖先崇拝へ

【第四章】卑弥呼誕生の背景──農本主義と身分制社会

移行することの意味/人の本質は自立性にあらず、他者依
存性にあり/農本主義の発明と身分化/卑弥呼の歴史的役割

【第五章】邪馬台国以前と「神武建国神話」

『魏志倭人伝』と記紀の記述/「六合の中心」と神武建国/
日時計の中心「唐古・鍵」遺跡/大物主神のエピソード

第Ⅱ部 古代天皇制国家への道程

【第六章】男系王統の創出

信用を失った「男王」/天照大神の伊勢降臨/神功皇后と応
神天皇/世襲王制確立の大事業

【第七章】雄略天皇と「新神」の誕生

決定的な弱点/一言主神・別雷神・高皇産霊神の登場/三神
登場の意味/顕宗天皇の即位事情/歴史は繰り返す
【第八章】暴走する天皇と王統断絶 131
「悟り」と暴君の登場/悟りの暴走――顕宗天皇と武烈天皇
/壱与の再来――手白香皇女の戦い/「悟り」の作り替え

【第九章】欽明朝と仏教の導入

聖明王の矛盾した言説/仏教とは何か――『法華経』より/
仏教導入の光と影/藁にもすがる思い

【第十章】「記紀神話」の誕生

統合される神々の物語/神々の整理法/変革の書としての
『古事記』

【終章】「記紀神話」と世界史
 
法の源は「道理」/伊勢神道と大日本帝国憲法/本居宣長と
『古事記』/世界史の中の八世紀/時代区分と歴史学/歴史
学の大きな欠陥/「東方」からやって来た先祖/三世紀以前
の歴史を描く

あとがき

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