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新版・偽書『武功夜話』の研究

新版・偽書『武功夜話』の研究

戦国史を書き換えた疑惑の「一級史料」の正体を暴く!

著者 藤本正行
鈴木 眞哉
ジャンル 新書 > 歴史新書y
シリーズ 歴史 > 歴史新書
出版年月日 2014/03/07
ISBN 9784800303592
判型・ページ数 新書・288ページ
定価 本体940円+税
  • 内容紹介
  • 目次

 

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戦国史を書き換えた
疑惑の「一級史料」の正体を暴く!


◎世の中の常識
「第1級の戦国文書」と銘打って公刊された前野家文書『武功夜
話』は、公刊以来、二七年を経過した。強い偽書疑惑をもたれて
いるにもかかわらず、一部研究者の支持もあって、映像メディア
や小説の世界、そして学術の分野でも利用され続けている。


◎本書の核心
『武功夜話』は、江戸時代まで遡る可能性があるから「偽書」で
ないという意見がある。しかし、「偽書」とはその史料の成立年
代だけが問題なのではない。資・史料の作成者の名義を偽るとい
う重要な要素がある。『武功夜話』はその点に疑いがあるのだ。
本書が新版で刊行される意義のひとつは、そもそも「偽書」とは
何かという根本的な問いを含んでいる。



藤本正行 ふじもと・まさゆき
一九四八年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科卒業。現在、
國學院大學兼任講師。日本軍事史・風俗史専攻。主な著書に『鎧
をまとう人びと』『武田信玄像の謎』(いずれも吉川弘文館)、
『信長の戦争』(講談社学術文庫)、『桶狭間の戦い』『長篠の
戦い』『本能寺の変』(いずれも洋泉社・歴史新書y)などがある。


鈴木眞哉 すずき・まさや
一九三六年横浜市生まれ。中央大学法学部卒業。旧防衛庁、神奈
川県庁等に勤務。戦国史研究家。主な著書に『紀州雑賀衆・鈴木
一族』(新人物往来社)、『刀と首取り』(平凡社新書)、『戦
国時代の大誤解』(PHP新書)、『鉄砲隊と騎馬軍団』(洋泉社・
新書y)、『戦国「常識・非常識」大論争!』(洋泉社・歴史新
書y)などがある。


目次

 まえがき[藤本正行] 

【序】
戦国文書『武功夜話』とはどんな史料なのか?
『武功夜話』のあらまし /生駒屋敷につどう人々 /信長の恋愛 /生
駒屋敷は世界の中心 /斎藤道三の描かれ様 

【偽書研究①】
「武功夜話」はどのようにして作られたのか?
前野兄弟 /「武功夜話」ができるまで /「武功夜話」の成立年代 /
「武功夜話」の素材 /「五宗記」の信憑性 
/竹中半兵衛との会見 /秘められた「武功夜話」 

【偽書研究②】
一級史料『信長公記』と偽書『武功夜話』を比較する
【1】「浅井攻め」と織田殿軍の戦いの真相 
【2】『武功夜話』が描く奇想天外な「桶狭間合戦」 

【偽書研究③】
捏造された秀吉の出世譚「墨俣一夜城」
【1】「墨俣一夜城」は実在したのか?
【2】あちこちに散見する近代的な言葉
【3】軍事的にも欠陥だらけの「墨俣一夜城」
【4】信長の用兵の特色と矛盾する軍事作戦 
【5】〝史実〟となった「墨俣一夜城」伝説 
【6】作家の頭の中で創作された秀吉出世譚 

【偽書研究④】
偽書を喧伝したマスコミ、有名作家、研究者の責任
 【1】火付け役となったNHKの『歴史への招待』
 【2】読者の信頼感を裏切った朝日新聞、有名作家の役割
 【3】『武功夜話』を評価する歴史研究者に問う 
 【4】吉田家の調査で〝偽書説〟は本当に否定できるのか?

【偽書研究⑤】
『武功夜話』がねじ曲げた戦国合戦史
 【1】なぜ『武功夜話』が話題になり、問題になるのか?
 【2】石山合戦──矛盾続出の合戦譚
 【3】信長の雑賀攻め──地理的・時間的関係が破綻している合戦譚 
 【4】本能寺の変・山崎の戦い──真相を知りえる立場にいたはずが……
 【5】賤ヶ岳の戦い──克明な記述の一方で、肝心な情報をはぐらかす
 【6】小牧の役・長久手の戦い──「裏話」を載せて信憑性をアピールする
 【7】秀吉の紀州攻め──処刑した人数も把握できない終戦処理者
 【8】前野長康──主人公の基本情報さえ確定できない『武功夜話』
 【9】『武功夜話』に史料価値はあるのか?


『武功夜話』関係年表

あとがき[鈴木眞哉]

謝 辞

旧版第二刷あとがき[藤本正行・鈴木眞哉]

新版あとがき[藤本正行・鈴木眞哉]

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